ワンピースカードゲーム3周年を間近に控えた2025年3月16日、『チャンピオンシップ2024 ワールドファイナル』にて、ブロックアイコン制度が導入されるとの発表がありました。
ブロックアイコン制度は2026年4月から導入され、公式大会では、一部のカードが使用できなくなります。
では、ブロックアイコン制度とは何なのか、使用できなくなるカードとは具体的にどういったものなのか等について、詳しく紹介していきます。
ブロックアイコン制度とは
『ブロックアイコン制度』とは、いわゆるスタン落ちやレギュ落ちと呼ばれ、『MTG(マジック:ザ・ギャザリング)』や『ポケモンカードゲーム』といった有名なカードゲームタイトルでも導入されているルールのことです。

ワンピースカードゲームでは、カードの右下に必ず、悪魔の実のシルエットと共に数字が記されています。
これを『ブロックアイコン』と呼び、ブロックアイコンに記された数字を目印に、チャンピオンシップや公式大会で使用できるカードプールを指定する制度を『ブロックアイコン制度』と呼びます。
ブロックアイコンのルール
ブロックアイコンは、1年ごとにその数字が更新されていきます。

ブロックアイコンの数字と、対象となる期間の例
ブロックアイコン | 該当するカード |
---|---|
1 | 第1弾~第4弾の期間に発売されたカード |
2 | 第5弾~第8弾 |
3 | 第9弾~第12弾 |
ブロックアイコン制度が適用される大会
ブロックアイコン制度では、以下の大会でカードプールが指定されます。
- チャンピオンシップ
- フラッグシップバトル
- スタンダードバトル
- 交流会
これらの大会では、指定されたブロックアイコンに該当するカードのみが使用できるようになります。この、指定されたブロックアイコンに該当するカードのみが使用できる大会のことを、『スタンダードレギュレーション大会』と呼びます。

ブロックアイコン制度は2026年4月1日より導入され、スタンダードレギュレーション大会では、ブロックアイコン『1』のカードは使用することができなくなります。
2026年4月からは使用できなくなるカード
種類 | 商品名 |
---|---|
ブースターパック | 【OP01】ロマンスドーン 【OP02】頂上決戦 【OP03】強大な敵 【OP04】謀略の王国 |
スタートデッキ | 【ST01】麦わらの一味 【ST02】最悪の世代 【ST03】王下七武海 【ST04】百獣海賊団 【ST05】ONE PIECE FILM edition 【ST06】海軍 【ST07】ビッグ・マム海賊団 【ST08】Side モンキー・D・ルフィ 【ST09】Side ヤマト |
その他 | ブロックアイコン『1』のプロモ等 |
ブロックアイコンの更新に伴い、スタンダードレギュレーション大会で使用できなくなるブロックアイコンも、1年ごとに更新されていきます。
使用できなくなるブロックアイコンの例
ブロックアイコン | 使用できなくなる時期 |
---|---|
1 | 2026年4月~ |
2 | 2027年4月~ |
3 | 2028年4月~ |
使えなくなったカードの使い道
スタンダードレギュレーション大会で使えなくなったカードは、コレクションとしての需要しかなくなってしまうかというと、そういうわけではありません。

スタンダードレギュレーション大会とは別に、ブロックアイコンにかかわらず、今までのカードを全て使うことができる大会も存在し、これを『エクストラレギュレーション大会』と呼びます。
また、他のカードゲームタイトルでは、特定の時期を再現し当時の環境でプレイする大会が、公式・非公式を問わず開かれるケースも存在します。ブロックアイコン制度は、あくまでスタンダードレギュレーション大会でのみ適用されるルールなので、オリジナルルールで非公式に遊ぶことは出来ますし、今後、エクストラレギュレーション大会の他にも、新しいレギュレーションを用いた大会が開かれる可能性も考えられます。
ブロックアイコン制度の詳細
再録に伴うブロックアイコンの更新
これまでは、既存のカードが再録された場合、元となるカードに記されたブロックアイコンの数字を引き継いでいたため、ブロックアイコンの数字が更新されることはありませんでしたが、ブロックアイコン制度の導入に伴い、2026年以降に再録された場合には、その時点での最新のブロックアイコンに更新されるようになりました。

これにより、再録されたカード及び同じ型番のカードは、初めて登場した時期にかかわらず、スタンダードレギュレーション大会で使用することができるようになります。
例えば、上記画像の例として挙げられている「ナミ《OP01-016》」が再録され、再録カードに記されたブロックアイコンが最新のものに変更された場合、ブロックアイコンが『1』の「ナミ《OP01-016》」であっても、同様に使用することができます。
これにより、今まで使えなかったカードが急に最新の大会で使用できるようになる場合もあり、その際、一時的に需要が高まることで、過去に発売された同じ型番のカード(特にレアリティの高いもの)の価値が急激に上昇するといった事態も起こり得ます。
今後は、ブロックアイコンが更新されたカードは、公式サイトにて公開されるようです。
ブロックアイコンにかかわらず使用できるカード
例外として、ブロックアイコンにかかわらず、『スタンダードレギュレーション大会』で使用できるカードも一部存在することが発表されています。

上記画像に挙げられているカードは、いずれもスーパーパラレルのカードですが、「全てのスーパーパラレルに適用されるのか」や「スーパーパラレル以外にも適用されるカードは存在するのか」といった詳細については説明されていません。
但し、現時点において、少なくとも上記画像の5種類のカード及び同じ型番のカードは、ブロックアイコンにかかわらず使用できることが確定しています。
ブロックアイコン制度のメリット・デメリット
スタン落ち・レギュ落ちを導入するメリット
- カードプールの範囲が限られるため、初心者が新規参入しやすい
- 強力なカードも一定期間の後に使用不可になるため、環境が健全化されやすい
スタン落ち・レギュ落ちを導入するデメリット
- 一定期間の後に、当該カードのプレイ需要による価値が落ちる
スタン落ち・レギュ落ちが導入されているカードゲームと、そうでないカードゲームを比較した場合に、スタン落ち・レギュ落ちが導入されていないデメリットとして、禁止・制限カードの枚数が非常に多くなることが挙げられます。
つまり、スタン落ち・レギュ落ちの導入されているカードゲームは、一定期間の後にカードを使用不可にすることで環境を調整し、導入されていないカードゲームは、カードを禁止・制限することで環境の調整を行っています。
ブロックアイコン制度まとめ
ワンピースカードゲームでも、スタンダードレギュレーション大会で使用できなくなるカードが発生する(スタン落ち)ルールが導入されることとなりました。
メリット・デメリットの存在するルールではありますが、ブロックアイコン制度が導入されることにより、新規参入のハードルが下がる点や、シンプルでわかりやすいテキストの開発を行いやすくなる点は、ワンピースカードゲームの魅力と合致しているのではないでしょうか。
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