ワンピースカードゲーム第8弾「二つの伝説」にSRとして収録されている、カイドウ《OP08-079》の効果について、分かりやすく解説します。
カイドウ《OP08-079》のステータス
OP08-079|SR|CHARACTER
カイドウ


コスト | 9 | 属性 | 打 |
パワー | 9000 | カウンター | – |
色 | 黒 | ||
特徴 元ロックス海賊団/百獣海賊団 | |||
テキスト 起動メインターン1回自分の手札1枚を捨てることができる:このキャラが登場したターンの場合、相手のコスト7以下のキャラ1枚までを、トラッシュに置く。その後、相手は自身の手札1枚を捨てる。 |
illust:Nijihayashi
parallel version illust:DAI-XT.
カイドウ《OP08-079》の解説
「カイドウ《OP08-079》」は、起動メインターン1回でありながら実際には登場したターンしか効果が発動しない、特殊な効果を持ったカードです。
コストと効果 | 登場ターン | 2ターン目~ |
---|---|---|
[コスト]自分の手札1枚を捨てる | ○ | ○ |
[効果]コスト7以下のキャラをトラッシュ | ○ | ✕ |
[効果]相手は自身の手札1枚を捨てる | ○ | ✕ |
除去とハンデスの効果が発動するのは登場したターンのみで、それ以降のターンは『自分の手札を1枚捨てる』というコストだけが残ります。
- このキャラが登場したターンの次以降のターンに、起動メイン効果を発動し自分の手札を捨てることはできますか?
-
はい、できます。この場合、自分の手札1枚を捨てた後、何も起こりません。
であれば、本来は以下のような登場時効果の方が分かりやすい筈です。
登場時自分の手札1枚を捨てることができる:相手のコスト7以下のキャラ1枚までを、トラッシュに置く。その後、相手は自身の手札1枚を捨てる。
それでは一体どうして、このようなややこしい効果になっているのか。
理由は、同じ弾に収録されている「キング《OP08-057》」のリーダー効果と組み合わせることを想定して作られた、デザイナーズコンボだからであると考えられます。
※デザイナーズコンボ……開発段階で意図的に用意された組み合わせのこと
OP08-057|L|LEADER
キング


ライフ | 4 | 属性 | 特 |
パワー | 5000 | カウンター | – |
色 | 紫/黒 | ||
特徴 百獣海賊団 | |||
テキスト 起動メインターン1回ドン!!-2(自分の場のドン‼を指定の数ドン‼デッキに戻すことができる):以下から1つを選ぶ。 ・自分の手札が5枚以下の場合、カード1枚を引く。 ・相手のキャラ1枚までを、このターン中、コスト-2。 |
カイドウの起動メインを登場時にしてしまうと、「カイドウ」が9コストであるため、「キング」のリーダー効果をあらかじめ発動した場合に「カイドウ」がプレイできなくなってしまいます。
かといって、通常の起動メインターン1回のような毎ターン使える効果では、調整段階で強すぎると判断されたのだと思われます。
実際、このような形式の効果になったおかげで、「キング」のリーダー効果でコストを-2してから、「カイドウ」の起動メインを使うことができるため、相手のコスト9までのキャラを処理することが可能になっています。
ブースターパック第9弾『新たなる皇帝』に「マーシャル・D・ティーチ《OP09-081》」が収録されることが発表され、登場したターンしか使用できない効果を、登場時効果ではなく起動メインとして表記する明確なメリットが生まれました。
OP09-081|L|LEADER
マーシャル・D・ティーチ


ライフ | 5 | 属性 | 特 |
パワー | 5000 | カウンター | – |
色 | 黒 | ||
特徴 四皇/黒ひげ海賊団 | |||
テキスト 自分の登場時効果は無効になる。 起動メイン自分の手札1枚を捨てることができる:次の相手のターン終了時まで、相手の登場時効果は無効になる。 |
カイドウ《OP08-079》の評価
「カイドウ」の強いポイント・弱いポイントを紹介します。
カイドウ《OP08-079》の強い点
トラッシュに置く効果
「カイドウ」の効果は、『KO』ではなく『トラッシュに置く』方法による除去で、これは「ブルック《OP06-092》」のような一部のカードしか持っていない、珍しい効果です。
OP06-092|R|CHARACTER
ブルック


コスト | 6 | 属性 | 斬 |
パワー | 6000 | カウンター | – |
色 | 黒 | ||
特徴 元ルンバー海賊団 | |||
テキスト 登場時以下から1つを選ぶ。 ・相手のコスト4以下のキャラ1枚までを、トラッシュに置く。 ・相手は自身のトラッシュのカード3枚を好きな順番でデッキの下に置く。 |
『トラッシュに置く』方法による除去の利点は、以下の通りです。
- KO時効果が発動しない
- 『KOされた時』効果が発動しない
- 『効果でKOされない』状態のキャラを処理できる






黒の除去手段は、その殆どがKOによるもので、『効果でKOされない』効果を持った「ボルサリーノ《OP02-114》」や『効果でKOされない効果を付与』できる「サボ《OP04-083》」のようなキャラを苦手としていました。
しかし、「カイドウ」はそんな黒の弱点を補うことができる、非常に優秀な効果を持っています。
相手の手札枚数にかかわらないハンデス
基本的に相手の手札を減らす効果は、相手の手札が特定の枚数を上回っている場合に限り、使用できることが多いです。






一方で、「カイドウ」は相手の手札が何枚であっても確実に1枚減らすことができてしまいます。
ハンデス性能としては、相手が選べるという点において「イッショウ《OP03-078》」のようなランダムハンデスに劣りますが、相手の手札枚数にかかわらず減らせるのは、大きな強みです。
トラッシュ効果が起動メインであることの強み
「カイドウ」の『相手のコスト7以下のキャラ1枚までを、トラッシュに置く』効果が起動メインであることは、一部のカードと相性が良いです。
先述の通り、「キング」の『相手のキャラ1枚までを、このターン中、コスト-2』する起動メインと相性が良く、「カイドウ」をプレイする際にレストにしたドン!!の中から、ドン!!デッキに戻すドン!!を捻出することができます。
「カイドウ」自身がコスト9のため、「ニコ・ロビン」の『自分のコスト8以上のキャラがいる場合』という条件を満たすことができ、更にアタック時効果で『相手のキャラ1枚までを、このターン中、コスト-5』した後に、「カイドウ」の起動メインを使用することで、コスト12までのキャラを処理することができます。
ST14-007|C|CHARACTER
ニコ・ロビン


コスト | 6 | 属性 | 打 |
パワー | 7000 | カウンター | 1000 |
色 | 黒 | ||
特徴 麦わらの一味 | |||
テキスト 登場時/アタック時自分のコスト8以上のキャラがいる場合、相手のキャラ1枚までを、このターン中、コスト-5。 |
黒ひげのリーダー効果である、『自分の登場時効果は無効になる』と『次の相手のターン終了時まで、相手の登場時効果は無効になる』のどちらの影響も受けません。
カイドウ《OP08-079》の弱い点
捨てる手札は相手が選べる
相手の手札の枚数に関係なく、手札を捨てさせることができる点は優秀ですが、捨てるカードは相手が選ぶことができるため、現状の手札の中で一番不要なカードを捨てることができます。
また、「トラファルガー・ロー《OP07-047》」と異なり、選んだカードはトラッシュに行くため、トラッシュにおいておきたいカードを捨てるのに利用されてしまう可能性も考えられます。
OP07-047|R|CHARACTER
トラファルガー・ロー


コスト | 4 | 属性 | 斬 |
パワー | 4000 | カウンター | 2000 |
色 | 青 | ||
特徴 王下七武海/ハートの海賊団 | |||
テキスト 起動メインこのキャラを持ち主の手札に戻すことができる:相手の手札が6枚以上ある場合、相手は自身の手札1枚をデッキの下に置く。 |
よくある質問・ルールの裁定まとめ
- 登場したターン以降に起動メインを発動した場合、相手は自身の手札を捨てますか?
-
いいえ、捨てません。
カイドウ《OP08-079》まとめ
「カイドウ」は、強力な効果を持った黒の大型キャラです。
特に、『トラッシュに送る』方法による除去効果が優秀で、黒が苦手としている『KO対策』を解消することができます。
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