「メタ」の意味や使い方は?【TCG用語解説】

カードゲームにおいて、「メタる」「メタゲーム」といった表現が使われることがあります。では、「メタ」とはどういう意味の言葉なのか、使い方や解説と併せてご紹介します。

「メタ」とは

「メタ」の意味は、ゲームの環境や流行。また、その対策のことで、試合前の段階から発生する読み合いを表します。

「メタ」とは、「高次の」「超えて」などの意味を持つ英語の接頭辞”meta-“を由来とした言葉で、カードゲームにおいては「環境」と言い換えられる場合もあります。

「プレイング」がゲーム中に発生する駆け引きであるのに対して、「メタ」はゲームが始まる前の段階(対戦を超えた次元)で発生する駆け引きを指します。

カードゲーム以外で用いられる「メタ」

「メタ」はカードゲーム以外の分野でも使用されている言葉です。同じ「メタ」を由来とした言葉で、一般に知名度のあるものをいくつかご紹介します。

メタバース

“meta-“と”universe”を組み合わせた造語であるメタバース(仮想空間)は、現実世界を超えて存在する別の空間を意味します。

メタ発言

フィクション作品の登場人物が、これがフィクションであることを理解した上で行う発言を表すメタフィクション発言は、通常の会話を超えて言及する行為を意味します。

「メタ」の使い方

「メタ」やそれに関連する言葉の解説と用例。

メタ

ゲームの環境や流行。また、その対策。「黒色のメタとして「サボ《OP04-083》」を4枚入れたことが功を奏した」

OP04-083|SR|CHARACTER

サボ

コスト5属性
パワー6000カウンター1000
特徴
ドレスローザ/革命軍
テキスト
ブロッカー(相手のアタックの後、このカードをレストにし、アタックの対象をこのカードにできる)
登場時自分のキャラすべては、次の自分のターン開始時まで、効果でKOされない。その後、カード2枚を引き、自分の手札2枚を捨てる。

「サボ《OP04-083》」は、自分のキャラ全てに一時的にKO耐性を付与する登場時効果を持っています。これは、KOによる除去手段へのメタとなる一方で、青色が得意とする手札バウンスやデッキバウンスには無力で、環境の流行りによって採用率が変動するカードです。

メタる

特定のデッキや戦略への対策。「【黄エネル】をメタるために「シャーロット・プリン《OP06-047》」を採用した」

OP06-047|R|CHARACTER

シャーロット・プリン

コスト4属性
パワー4000カウンター1000
特徴
ビッグ・マム海賊団
テキスト
登場時相手は自身の手札すべてをデッキに戻しシャッフルする。その後、相手はカード5枚を引く。

「シャーロット・プリン《OP06-047》」は、コントロールデッキをはじめとした手札を多く抱えるデッキに対するメタとして特に有効なカードで、状況によっては壊滅的な損害を与えることも可能です。また、実際にデッキに採用している・していないにかかわらず、対戦相手は常にこのカードの警戒を迫られる、存在していることがメタとなるカードです。

他のメタカードと比較して腐りにくい効果ではありますが、採用枚数については、プレイする際のテンポロスやデッキ内のノイズになってしまう点を考慮して決定する必要があります。

トップメタ

ある時点において最も強力とされており、使用率の一番高いデッキ。Tier1。「3弾環境のトップメタは【赤エドワード・ニューゲート】だ」

ワンピースカードにおける「メタカード」

ワンピースカードゲームにおいて、メタカードとしての役割が強いカードをいくつか紹介します。

OP03-078|SR|CHARACTER

イッショウ

コスト8属性
パワー9000カウンター
特徴
海軍
テキスト
ドン!!×1自分のターン中相手のキャラすべてをコスト-3。
登場時相手の手札が6枚以上ある場合、相手の手札2枚を捨てる。

「イッショウ《OP03-078》」は、コントロールデッキをはじめとする手札を多く抱えるデッキに対するメタとして有効な、ハンデス効果を持っています。

ゲームが長期化しやすいデッキが上位を占めるような環境では活躍が期待できますが、一方で、自身のコストが重いため出したターンの隙が大きく、速攻寄りのデッキが多い環境ではまず採用されません。

OP08-036|R|CHARACTER

エレクトリカルルナ

コスト3属性
パワーカウンター
特徴
ミンク族
テキスト
メイン相手のレストのコスト7以下のキャラすべては、次の相手のリフレッシュフェイズでアクティブにならない

トリガー相手のキャラ1枚までを、レストにする。

小型~中型のキャラをまとめて封じることができる効果を持った「エレクトリカルルナ《OP08-036》」は、速攻やビートダウン系のデッキで有効です。

しかし、コスト8以上の大型キャラには効果が及ばないため、ゲーム展開の早いデッキが一強の環境以外では、あまり見る機会のないカードです。

メタ外のデッキには機能しないというメタカードの性質上、ワンピースカードゲームにおいては、そのカードがカウンター値を持っているかどうかが、採用する上で重要な要素の一つとなります。「エレクトリカルルナ」のようなカウンター値を持たないカードの場合、メタ対象でないデッキとのバトル中は完全な死に札となる点も考慮する必要があります。

「ゴムゴムの業火拳銃《OP04-056》」や「重力刀 猛虎《OP06-058》」は、それぞれ採用率の高い、青の汎用的な除去カードですが、環境が早いか遅いかでどちらが一方のみが採用されたり、片方の比率が高くなる傾向にあります。これは、これらのカードがメタカードとしての側面を持つカードであることを意味しています。

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